スポーツダーツプロジェクトから生まれた19歳ダーツプロの軌跡

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スポーツダーツプロジェクトでは、『つくろう!ダーツ部』をはじめ、児童館や学校などの教育施設で、子どもたちが安心してダーツを楽しめる環境づくりを進めています。
そんな取り組みの中から、ひとつ嬉しい知らせが届きました。

中高生の活動支援・子育て支援・世代間の交流支援を行う施設である共育プラザ一之江でダーツを楽しんでいた鶴 丈太郎(つる じょうたろう)さんが、今年 「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN」のプロ資格を取得しました。
今回は、共育プラザでの思い出からプロ資格への挑戦、そしてこれから目指す姿まで、じっくりお話を伺いました。

ダーツとの出会いはスポーツダーツプロジェクトのイベントだった

― まずは自己紹介をお願いします。
鶴 丈太郎 です。大学1年生の19歳です。

― ダーツをはじめたのはいくつのときですか?
本格的に始めたのは高校1年生です。
高校に入ってから、中学生の時に通っていた共育プラザにダーツがあると聞いて久しぶりに行きました。その時にダーツライブカードをもらい、投げたデータが残るのを知って「面白そうだな」と思ったのがきっかけでした。

― ハマった決定的なきっかけは何でしたか?
3年前の夏休みにあったスポーツダーツプロジェクトの『スポーツダーツ中高生大会』です。対戦した結果に応じてポイントを獲得し、そのポイント数を競う形式でした。
ポイントが増えていくことで「もっと上を目指したい」と自然に思え、気づけば本気で熱中していました。あのイベントがなければ、ここまで続いていなかったかもしれません。

共育プラザが育んだ青春の時間

― 共育プラザではどんなふうに過ごしていたのですか?
共育プラザには3年間通い、防災のお泊まり会や地域のお祭りの手伝いなど、ダーツ以外の経験も多くさせてもらいました。
高校生はダーツバーの年齢制限もあるのでダーツを投げる場所がそもそも少なかった。だからこそ共育プラザにダーツがあったことは本当に大事だったと思います。そこでの出会いや時間がなかったら、ここまで続けていなかったと思います。

― その後はどんなイベントに参加しましたか?
夏休みのスポーツダーツ競技大会、リーグ戦、スポーツダーツプロジェクトカップ、ダブルス大会などに参加しました。
特に印象に残っているのはスポーツダーツ競技大会です。
普段は1対1が基本なので、ペアを組んで戦うのがすごく新鮮でした。大会では新しい知り合いが増え、対戦後に連絡先を交換して「次の大会、出る?」と誘い合える仲間ができました。ライバルでもあり、仲間でもある存在が増えたのは大きかったです。

― イベントが上達や継続にどうつながりましたか?
イベントがあると練習に意味が生まれるんです。直近の目標ができることで練習の質が上がる。ポイント制ならやれば前に進む実感があるので、飽き性の自分でも続けられました。
なにより、同年代の仲間・ライバルができたことでやめにくい環境になりました。「負けていられない!」と思えるのも、継続の動機として大きかったです。

“もっと強くなりたい” ―プロを意識した瞬間

― プロを意識したのは、いつ頃からですか?
最初のきっかけは、高校時代に参加したプロ選手による講習会です。投げている姿を間近で見て「すごい…」と衝撃を受けました。
本気で意識し始めたのは高3の夏前。実力が少しずつ上がり、大会で強い選手に負けて「もっと強くなりたい」と思うようになりました。
夏の大会後にモチベーションが下がりかけた時期もありましたが、飽き性の自分が続けられているのはダーツだけだったので、「極めるしかない」と練習を続けました。

― プロ資格を取ったときの話を聞かせてください。
大学生になってダーツバーに行けるようになりました。
日々の練習の中で、ふと「今日はいける気がする」と思い、受けられる試験をその場で全部受けてみたら、流れのまま合格しました(笑)。
試験監督はバーのマスターで、ユニフォームもその場で用意していただき、本当に感謝しています。もちろん簡単ではありませんでしたが、「ここからがスタートだ」と感じました。

経験を次の世代へ ―19歳プロのこれから

― 鶴さんにとってダーツの魅力は何ですか?
二面性があるところです。1人でストイックに向き合うのも、友達とワイワイ投げるのも楽しい。気分で付き合い方を変えられるので、とにかく飽きません。
今ではもうダーツは生活の一部です。

― 若い頃からダーツに触れることについてどう思いますか?
とても良いことだと思います。
ダーツは1対1の競技なので、集中力や緊張の扱い方、セルフマネジメントが自然と身につきます。そうした経験が中高生からできるのは、その後にも必ず生きると思います。
そして、共育プラザのような場所にダーツがある価値は本当に大きいです。年齢的にお店で投げられなくても、安心して投げられて、同年代にも会える。こうした環境があったからこそ、自分はダーツを続けられたし成長できました。

― 今後の目標や、挑戦したいことはありますか?
夢は大きく、プロツアーJAPANの年間ランキング1位 を取りたいです。
まずはU-22やさまざまな大会に積極的に出て、場数を踏むことを大事にしています。
大きい舞台で上位に進みたいですし、ダーツ歴4年で未熟な部分もあるので、とにかく試合に出て経験を積みたいと思っています。

― 今後、同年代や年下の世代とどのように関わっていきたいですか?
積極的に関わりたいと思っています。
同年代や少し下の世代が集まりやすい場所で、練習会や交流の場をつくりたいです。
自分自身、共育プラザやイベントで仲間やライバルに出会えた経験が大きかったので、同じような経験を下の世代にも届けたいという想いがあります。

さなきっかけが未来を変える

今回のインタビューで強く感じたのは、私たちが取り組んできた“安心して挑戦できる環境づくり”が、確かな成長につながっていたということです。
イベントは一度の企画ですが、その後の人生に続く“きっかけ”になり得る。
このストーリーが、次の世代の「やってみたい」を生み、また新しい循環につながっていくことを願っています。

鶴さんは昨年のスポーツダーツプロジェクトカップで優勝した共育プラザ一之江を率いた選手でもあります。3月に行われるスポーツダーツプロジェクトカップでも、未来のダーツプロが現れるのでしょうか。
スポーツダーツプロジェクトは皆さんのこれからの挑戦を、心から応援しています。

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